【IT】何でも計測すれば良い訳ではない

業務のDX化を進める上で、まず紙ベースの業務をExcelやPDFなどの電子データに落とし込むことは思いつくと思います。次にシステムを使った自動化で業務効率を上げる訳ですが、この時に大切なことは「業務の定性化」です。

現状の業務タスクを見返して
「なぜその業務が発生しているのか?」
「なぜその業務を継続する必要があるのか?」

といった視点で振り返り、検討することです。1年前、10年前は必要だった業務タスクが今も本当に必要なのか?一つ一つのタスクを定性的に分析することです。

これはDXに関係なく定期的に行われるべきことです。しかし、一度決めた業務タスクを変更することは当事者(業務担当者)にとっては嫌なことです。覚えた業務をまた新しく覚えなおさないといけないですから。

多くの企業、特に日本の一部上場企業などにこのパターンが多いのですが、時代に合わなくなった業務タスクを担当者ベースで無理やり合わせこんでいる場合があります。これでは業務が属人化してしまい、業務効率を上げることとはかけ離れた結果を招いてしまいます。ですから、「業務の定性化」は大切なことなのです。

これを無視して、「業務の定量化」をすすめる企業が本当に多いと感じます。業務効率を上げるために、こなした業務量の計測ポイントを増やして要因を探ろうとする。これではいつまで経っても根本的な解決には至りません。

何でも測れば良い訳ではないのです。

当ファームでは「業務の定性化」をサポートいたします。長年やり続けたことは自分たちで冷静に分析しづらいものです。「業務の定性化」から「業務の定量化」を経て、初めてシステムを導入した時に最大限の効果を発揮できます。

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